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2006年10月16日 (月)

飲酒運転、全てを失う恐怖

 土・日の二日は、素晴しい秋の天気に恵まれて前橋祭りがにぎわった。普段、シャッター通りといわれ、また、ゴーストタウンになりかけたような街の通りが甦ったように明るかった。この活力が、祭りが終ると同時に消えてしまうのかと思うと淋しい。神輿(みこし)をかつぐ威勢のいい男たちが広場で焼酎を飲んでいた。今日は、祭りの後は必ず一杯やるだろう。そう思うと、ふと飲酒運転の事故がなければ良いがと思った。 このところ、飲酒運転の事故が多すぎる。そこで厳罰をもって臨むことになった。刑法に、危険運転致死傷罪を新設し、最高20年の懲役がかせられる。ところで、最近、ひき逃げ事件が増加しているが、それは、この厳罰化と関係があるらしい。飲酒運転で事故を起こしつかまって危険運転致死傷罪になるより、後になって引き逃げでつかまった方が罪が軽いからである。後になってひき逃げで捕まった時は、アルコールは体から抜けているから、危険運転とは認定されないという計算である。このような脱法を許さないために、ひき逃げの罪を重くすることを検討するらしい。この国会で、法務大臣が答えていた。 この日の夜、ある地区の私の後援会の役員会があり、会議のあと懇談会をやることになった。会の幹部が、「皆さん、飲んだら運転はしないで下さい。大変なことになるからお願いしますよ」と呼びかけていた。他人事ではないと思った。 ◇警視庁のホームページを見た。「一瞬で失うものの大きさ」と題する加害者の手記を掲載している。飲酒運転で人を死亡させた受刑者は、ドンという音ですべてを失ったと記している。自分がその立場に立ったことを想像すると背筋が寒くなる。このホームページは、従来、主に被害者の手記などを載せていたが、「加害者の手記」に改めたら関心が高まり、アクセス数が増加しているという。 飲酒運転の恐ろしさにつき一般の関心は高まっている。ある運転代行業者は、以前は考えられない程利用者が増えていると語っていた。車で帰ることを知って飲ませた店の側も、同じ賠償責任を負うとした判決のインパクトは大きいらしい。ある飲み屋の主人は、「一年分の稼ぎを賠償で取られたら大変ですよ、飲んで運転する常連だと分かっている人がいてね、運転するなら飲まないでくれとことわりました」、と話していた。 私は、この日、懇談会のあと、タクシーで帰ったが、運転手が語っていた。「一日に何回も会社で点検されるので大変です」。この会社では、運転手が飲んで運転しているのが分って、営業停止になるところだったのだそうだ。この運転手は、また、次のように話していた。「少しの金がもったいなくて、つい運転してしまうんですよ。自分はつかまらないと思って。そして、ビクビクしながら運転していると事故を起こすんですよ」。分り切った事だが、飲むと自制心が弱くなる。「すべてを失う恐ろしさ」を、飲まない時にインプットしておくことが大切だ。(飲酒運転がなくなることを願って。読者に感謝)       ★土・日・祝日は、以前からのご要望により「上州の山河と共に」を連載いたします。

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