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2006年9月 4日 (月)

心の古里・旧宮城村を歩く

拙著「上州の山河と共に」(喚乎堂出版)に、私の少年時代の舞台として登場する宮城村は合併により前橋市となり、来年の県議選では初めて選挙区となる。懐かしい家々を訪ねた。

終戦直後に開墾のため曲輪町(現大手町)から移り住み鼻毛石の小学校に6年生まで通った。私の半生を振り返るとき格別の思いがある。

 山の開墾地に入る前に一時仮住まいで世話になった六本木という家は、代替りしていたが農業を継いでいる主人は私のことは良く聞いていたと言った。夕方、大胡駅から父と歩いて宮城に入ると真暗になって、小沢さんという家に寄ることがよくあった。すっかり年を取った御夫婦は、よく覚えていて、囲炉裏で当たってあれからまた山まで歩いたんだねえと今更のように驚いた表情をした。これを聞きながら私は、電気もラジオもない生活の中でランプの下で額を寄せ合って母と本を読んだ姿を思い出していた。この小沢さんの家の近くには、大穴川にかかる新井橋があって、昭和22年のキャサリン台風で落ちた。私は小学校一年生であった。この日学校は早じまいになって急いで岐路につくと、どの川も逆巻く濁流がどんどん増水していて私は橋の上を走って通った。この日同級生の大崎君の長兄が足を滑らせて水路に落ち最初の犠牲者となった。

 宮城の家を回りながら昭和20年代の社会の状況が次々と思い出された。あれから半世紀当時の人は皆高齢となり村はすっかり変わった。日本全体がこのように変わっている。とどまることのない技術の進歩と近代化の流れに貴重な地域社会の伝統や文化ばかりでなく人々の心も押し流されていく。宮城の農村地帯を歩き純朴な人々に接して、変わってはならない大切なことがあることを強く感じた。また、私の人生哲学と生活の原点も、ここにあると思った。

◆地域の役員会があり一杯やったが車で来るものはいなかった。当然のことであるが、世間にはまだ飲酒運転が後を絶たない。警察庁は12日から「飲酒運転取締り強化週間」を実施する。飲酒運転による事故が減少を続けていたが、このところ下げ止まり横ばいの傾向が見られるからだ。

 最近の福岡市の公務員による飲酒事故は衝撃的だ。公務員がという印象を多くの人に与えた。公務員の自覚が強く求められる。私たちは、あまりにも身近な車の運転に伴う危険性を常に心の底に置くべきだ。この日記でも度々触れているが、以前は、業務上過失致死傷罪で処罰されているものが、危険運転致死傷罪の新設となり、懲役13年(大阪地裁)、懲役20年(千葉地裁)、懲役20年(仙台地裁)などの判決が出されている。車社会に生きる者として、車は環境問題に結びつき、人の命を奪う凶器となることをこの際しっかりと受け止めたい。

(健全な地域社会の実現を願って。読者に感謝。)

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