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2006年9月15日 (金)

文教・警察の県外調査、呉市の小中一貫教育

 中学生になって不登校が増えるのは、中学に移った時の急激な変化に戸惑うからだ。小学校、中学校と形式的に区切って、違うシステムで教育するのではなく、子どもの発達に応じた教育をほどこすことによって、小中を円滑につなげていく、これが小中一貫教育の理念である。

 呉市教育委員会は、文科省の指定をうけた学校においてこの理念に基づいた研究を続けてきた。説明によれば、さまざまな取り組みは良い成果を上げている。これは、教育改革を実践する姿であると思った。

 文科省は、教育改革をかかげ、学力とは生きる力であるとするが、子どもたちが、知、徳、体を自分の人生を切り開く武器として身につけるためには、発達に応じた対応が必要で、これを実現する手段が小中一貫教育なのだ。

 呉市教育委員会は、小中一貫の実践として小中のさまざまな連携を試みているが、このよう連携は、小中一貫をとらない、普通の小中の間に於ても実行すべきものが多いと思った。

 ◆「大和ミュージアムで涙を流す」

 65億円をかけて呉市が建設した博物館には、熱い日本人の心が凝縮して現れている。オープンした平成17年には、一年間で、161万人という予想もしない入場者があったというがそれは、ここに、心を打つ本物の感動と出会う場があるからに違いない。

 この博物館の象徴的存在である戦艦大和の模型は圧巻である。それは、正に日本の技術を結集した世界最大にして最強の軍艦であった。砲身の長さは21m、その口径は46cm、1.5tの砲弾を42km先まで飛ばすことが出来た。

 出撃の時は戦争も末期で、出撃を実行するかどうかをめぐり争いがあった。制空権を奪われた状態では最強の軍艦でも自殺行為に等しいからである。心血を注いだ技術の結晶をむざむざ敵の攻撃に晒して失いたくないという気持ちは良く分かる。負けることを承知の上でそれでも一失報いるという思いの出撃であった。

出撃を決定づけたのは臼渕大慰の次の言葉だったと説明があった。「進歩のないものは決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。日本は進歩ということを軽んじてきた。私的な潔癖や徳義にこだわって、本当の進歩を忘れていた。敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか。今目覚めずしていつ救われるか、俺たちはその先導になるのだ。日本の新生にさきがけて散る、まさに本望じゃないか」この言葉には、極限の状況で体制を批判し、日本の将来を冷静に見詰める達見が現れている。現在、あの戦争を振り返る立場からもこれは新鮮である。

 大和は沖縄に着くことが出来ず三千人の乗組員と共に撃沈された。館内には人間魚雷回天の実物があった。特別攻撃隊に参加して散った若者が目の前にいるようで涙が流れた。この人たちの死を無駄にしないために、今何をなすべきか考えねばならない。

(若者たちが戦争を正しく見詰めることを願って。読者に感謝)

土・日・祝日は、以前からご希望が寄せられていたので、「上州の山河と共に」を連載いたします。

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