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2006年9月11日 (月)

9・11テロのこと。アメリカは世界の警察官か

 イラクの死亡事故の記事が報じられない日はない。テロで何人死んだということに、人々は驚かなくなった。アメリカに正義はあるのか。私たちは、今、イラク戦争という大きな歴史的事実に対面している。しかし、これもやがて遠い過去の一点となり、一般の人々の記憶からは消えてしまうだろう。渦中にいる今、改めて事実を見詰めてみたい。

 5年前の今日(01年9月11日)私は、信じられないようなテレビの光景を見た。飛行機が次々と高層ビルに突き刺さり、二つのビルはもろくも崩れ落ちた。ハイジャックされた飛行機によるテロで犠牲者は約三千人だった。犯人は、ビンラディンを頂点とするアルカイダと断定され、その拠点があるとされるアフガニスタンを攻撃したが、ビンラディンをつかまえることは出来なかった。

 次いで、国際テロ組織の最前線でありテロ国家とされるイラクが大量破壊兵器を隠し持っているとしてイラク攻撃が実行され、イラク戦争が始まった。イラク攻撃を正当化するものは、アメリカを攻撃したアルカイダとのつながり及び大量破壊兵器の存在である。大量破壊兵器を使って、再びアメリカが攻撃されることを阻止するための攻撃だとする理由づけがなされたからである。

 しかし、大量破壊兵器は遂に発見出来なかった。また、イラクはアルカイダとは一切関係がなかったことがアメリカ議会の報告書で明らかになった。このことは、イラクを攻撃する正当な理由がなかったことを意味する。イラクに対する攻撃は誤りだったという見方が大きく応がっている。

 現在、アメリカのイラク政策を支えている理由は、フセインの暴虐からイラク国民を救いイラクに西欧型の民主主義を確立させるということである。しかし、異なった宗教、価値観、歴史をもった国の政治の改革は、基本的にその国の国民に任せるべきではないか。

 イラクは、フセインの時より混迷を深め、多くの人が殺されている。イラク戦争によるイラク市民の死者は、41,000人をこえ、この戦争によるアメリカ兵の死者は、2,660人超えた。今、改めて、9・11のあの二つの高層ビルの崩壊を振り返るとき、アメリカは、その衝撃の大きさのあまり、パニックに陥り判断を誤ったといわざるを得ない。

 日本とは関係ないという人はいないだろう。日本政府は、直ちにイラク攻撃を承認した。サマワには、復興支援という平和目的ではあるが、初めて自衛隊が国外の戦地に出た。憲法9条の下での、自衛隊の在り方が大きく議論される点である。私は感覚を麻痺させることなく、イラクの動き、アメリカの動きをしっかりと冷静に見詰めるべきだと思う。(イラク戦争の早い終決を願って。読者に感謝)

  土・日は、以前からご希望が寄せられていたので、「上州の山河と共に」を連載します。

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