« 文教・警察の県外調査、米原高校のこと | トップページ | 文教・警察の県外調査、呉市の小中一貫教育 »

2006年9月14日 (木)

県外調査。命の大切さ、徹底した暴力団対策

 兵庫県立教育研修所は、「命の大切さ」を実感させる教育に取り組んでいる。兵庫県の少年対策と聞いて、私は、すぐに「サカキバラ」を連想した。サカキバラセイトと名乗った兵庫県の中学生が小学生の首をノコギリで切断して校門に晒した事件である。この少年も最近保護処分の過程を終えて社会に出たらしい。この事件と直接には関係ないというが、兵庫は「命の大切さ」を教えることに力を入れている。その意気込みに私は心を打たれた。

 示唆を受けたことは多いが主な点を紹介する。まず次のように今日の状況を分析する。今の子は、きょうだいの出産や祖父母の死などを同じ屋根の下で身近に経験することが少なくなった。逆にゲームやテレビなどによる現実でない死を見る機会の増加、及び、事件として日常のことのように報じられる殺人。これらのことは、子どもたちにとって死の意味を非常に軽いものにしている。また、人間は死んでも生き返ると思っている子どももいる。

 そこで、命の大切さを実感させ、その命は限りがあり、かけがえのないものであることを理解させるために、子どもの発達段階に応じたさまざまな工夫を提言する。その中で、「命の大切さ」を実感させるには「生きる喜び」を発見させることが重要で、そのためには、教師は誉めることによって子どもに自信を持たせなければならないと指摘する。

 この企画を進める上で最も重要なことは、命の大切さを語れる教師の存在と役割だと位置づけて教師の研修に力を入れる。教師は研修の中で自分の体験も語る。映像を使って私たちに説明する人の姿にも真剣さがにじみ出ていた。群馬にも立派な研修所がある。最重要な課題に全力を傾注して成果を上げねばならない。

◆映画・「仁義なき戦い」を見たが、そのモデルになったように、広島県では暴力団の対立抗争が長く続いた。県警の担当者は、「暴力のまち」と表現したが、その実態を聞いて改めて驚いた。それだけに広島県の暴力団対策は徹底している。暴力団は社会の癌である。社会の隅々に広がった癌細胞を叩いて安全安心なまちをつくらねばならない。説明する県警の担当者にその決意が感じられた。

 対策の中心は資金源を絶つことである。そのいくつかを紹介する。(1)公共工事への不当介入を排除する。暴力団の係わりを知ったら届け出なければならない。届け出ないと契約違反でその企業も指名から排除される。また、一割よこせと脅された被害者が届け出た場合、この人を徹底して保護する。(2)金融取引から排除する。(3)公営住宅に入居させない。(安い家賃は資金面で助けることになる)(4)生活保護の受給を認めない。警察は福祉の担当に情報を提供する。(5)公の施設を利用させない。(6)祭りから排除。露天商の中に入り込ませない。

 これらの対策が効果を上げ得るか否かは、警察の決意と民間の協力にかかっていると思う。安全安心な群馬を実現させるために広島の努力に学びたい。私は、資料を求めた。群馬県警を通して届けられることになった。

(安全安心な古里群馬の実現を願って。読者に感謝)

★ 土日は「上州の山河と共に」を連載します。

|

« 文教・警察の県外調査、米原高校のこと | トップページ | 文教・警察の県外調査、呉市の小中一貫教育 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 県外調査。命の大切さ、徹底した暴力団対策:

« 文教・警察の県外調査、米原高校のこと | トップページ | 文教・警察の県外調査、呉市の小中一貫教育 »