« 少子化の実態は | トップページ | 夏祭りにちょっとした異変 »

2006年7月30日 (日)

合併は成功したか。更なる合併は必要か

 最近、時々富士見村に足を運ぶ。すると富士見の人は合併に大きな関心をもっていることが伝わってくる。「合併しないと取り残されてしまうのか心配です。合併のメリットは何ですか。よく分からないで反対賛成を叫んでいるみたい」ある主婦は初対面の私に向かって心配そうにこうたずねた。

 最近の調査では、県内39市町村長の8割以上が自治体の存続に不安を感じている。その主な理由は、予想以上のスピードで進む高齢化に伴う財政負担の厳しさである。高齢化が進めば介護や医療や年金などの社会保障の負担が増える。それを支えるための財源が追いつかないのだ。本県の高齢化率(65歳以上の割合)18.1で関東7都県で最も高い。

 合併した市長村でも「苦しい」「厳しい」といっているのだから、合併しない自治体は、その自治体の特色を発揮した独自の努力と工夫が出来なければ一層厳しいのではないか。調査によると、全国の市町村長で、合併を評価する・ある程度評価するが計約77%、更に合併を進めるべきだという意見が48%を超える。平成の大合併が良い結果を生むかどうかは、まだ走り出したところなのでわからないが、高齢少子化が不安をあおっている感じだ。富士見村村民の不安がよく分かる気がする。一般に、自治体トップが不安なら住民の不安は一層大きいだろう。だから自治体は住民に対して十分な説明をしなければならない。

 合併との関係で、昨日の「日記」で取り上げた長野県下條村のことを再び書く必要があると思う。ここでは合併しない自治体ゆえに素晴しい政策を実行出来たと思われるからである。多くの自治体から財政難の声が聞こえるが下條村は、村民の協力で村の貯金が村の年予算にあたる27億円に達したという。きれいなマンション風の集合住宅は広くて安くて(周辺の約半額)若者に人気で、条件付き(消防団加入、自治会加入、子どもを増やす計画等)でも申し込みが殺到しているという。特殊出生率も全国では1.25というのに、ここでは現在1.97で村の計算では0305年には2.12になるという。このような政策は、村長の強いリーダーシップの下で小さな自治体だから実行できたといえる。助役は私に、「自分の財布だから出来る」と話していた。

 下條村の動きは、私たちに重要な教訓を与えてくれる。まず、合併によって、地域の特色と住民の連帯の和が薄くなり、古くから受け継がれてきた文化や伝統がなくなっては困るということである。また、合併しないという決意で行政と住民が一丸となって小さな自治体を守るというケースがあって良いと思う。下條村はその好例である。

(合併の成功と地域社会の活性化を願って。読者に感謝。)

|

« 少子化の実態は | トップページ | 夏祭りにちょっとした異変 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 合併は成功したか。更なる合併は必要か:

« 少子化の実態は | トップページ | 夏祭りにちょっとした異変 »