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2006年7月28日 (金)

民家で刑罰の話をした

 得意技という表現はおかしいかも知れないが、私は余り抵抗感なく知らない家に入り込んで話をする。ある家で私のブログを読んでいるといわれ思わず頬が緩むのを覚えた。

 話は裁判員制度のことに及び、自分が当たったら困る、だから先生の「日記」にあったように刑罰の理解を深めようと思い刑事事件のニュースに注意しているという。私はいい気になって、最近の事件などを種にしてしばし話をしてしまった。

 ここで紹介するのは、家に帰って論点を整理したものである。先ず、「窃盗罪に軽い罰金刑が定められたというのはどういう事ですか、窃盗事件が多くて困るなら厳罰にすべきではないですか。」というもの。

 従来、窃盗罪は10年以下の懲役に処するということで罰金は定められていなかった。それが5月末に施行された改正刑法では、懲役刑の他に50万円以下の罰金刑も定められたのだ。窃盗罪は万引きや自転車盗など身近な犯罪である。最近は中学生の万引き、県立図書館で本を持ち去るなども問題となっている。私は議会で、犯罪を減らすためには微罪を厳しく取り締まるべきだと主張してきた。微罪だからといって見逃していると人々の規範意識がますます薄くなり結果として犯罪が増えるのだ。犯罪都市ニューヨークで、微罪を厳しく罰したら犯罪が減少したというのは参考となる。

 ところで、窃盗罪には、懲役刑のみ定められており、いくら厳しくとはいえ、初犯で、通常の窃盗犯に懲役刑を科すわけにもいかないので、これまでは、起訴猶予にして処罰しないことが多かった。このことが窃盗を甘く見る風潮をつくったといえる。改正刑法では、50万以下の罰金刑を科せるようになった。罰金は立派な(?)刑であり前科になる。

 前橋地検は、6人の窃盗容疑者に20万円~30万円という罰金刑を略式起訴で科した。

6人は、いずれも、ベランダから侵入して下着を盗んだり、スーパーで数千円の物を盗んだというもの。今までたかをくくって万引きをしていた人々などは、これからは厳しくやられることになる。検事は、従来起訴猶予になったような初発的な犯行も適切に処罰すると言っている。教育委員会は、中学校・高校生にもこの刑法改正を伝えるべきだ。

 もう一つ話題になったことは、危険運転致死傷罪のことである。最近交通事故で人を死に致した件で懲役16年が科される事件が注目されている。従来、業務上の過失犯として軽く扱われていたのが、やはり、刑法改正により危険運転により負傷させた場合は、15年以下の懲役に、死亡させた場合は1年以上の懲役ということになった。1年以上ということは、上は20年ということである。この続きは、次の日記で書くことにする。

(万引きなどの窃盗罪が少なくなることを願って。読者に感謝。)

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