« 改めて、もったいないを考える | トップページ | ふるさと塾はジャンヌ・ダルク »

2006年7月23日 (日)

自衛隊撤収完了を喜ぶ

 身内がイラクに行っているという人が、「よかった、よかった」と喜びを伝えてきた。私もひと事でなく胸をなでおろした。榛東村相馬原の第12旅団には私も間接的ながらかかわっている。自衛隊と民間との交流会があり、私もメンバーになっているのだ。この会の代表幹事の町田錦一郎さんは、県防衛協会長で、今回の第10次イラク復興支援軍を支える会の会長であるが、私の後援会の中心人物でもある。

 私は、自衛隊の歴史を振り返って感慨ひとしおである。憲法9条との関係で、違憲訴訟が続き、反対闘争が渦巻き、継子(ままこ)扱いされていたが、これは過去のものとなった。その後災害復興で活躍する自衛隊に国民は違和感をもたなくなり、自衛隊は大方の国民に認知される存在になった。平和ぼけといわれる日本人に、平和に対する危機感と国を守る使命感は薄いが、きな臭い世界の情勢、北朝鮮のさし迫った状況などがあって、自衛隊が必要だという世論は高まっている。しかし、憲法との関係では依然、自衛隊は多くの問題を抱えている。この際、私たちは、自衛隊の役割を平和憲法との関係で真剣に考えるべきだ。

 憲法9条は、戦争の放棄、陸海空軍の戦力不保持を定める。自衛隊が、この9条とくい違っていることは明らかだ。社会の現実は憲法に合致しなければならない。9条が、改正論議の中心になっているのはこのためである。とにかく、苦しい解釈の下で、専守防衛(自衛に徹する)を貫いてきた。この立場からは、自衛隊が海外の戦地へ出ることは大問題なのだ。しかし、イラク問題に積極的に協力しないことは、世界の世論が許さない。湾岸戦争の時は、膨大なお金を出しながら世界から冷たく見られた。

今回の自衛隊派遣は、戦いに参加するのでなく、人道的復興支援ということで、実現したものである。しかし、憲法上の議論され尽くされない問題があり、自衛隊の海外派遣が常態化することに対する懸念は大きいのだ。つまり、今度の派遣が成功したことを踏まえ、自衛隊の海外派遣を随時可能にする恒久法を目指す動きが活発化することが予想される。しかし、ムードに流されての拙速は避けるべきだ。

一般の人々は、憲法をあまり意識しないで論じている傾向があるが、ことは、重大な憲法問題があり平和国家日本の運命に深く関わる問題である。国際社会における日本の役割ということも含め、憲法改正の大きな論点でもある。国を守るという観点からも真剣に考えたい。(自衛隊への議論が深まることを願って。読者に感謝)

|

« 改めて、もったいないを考える | トップページ | ふるさと塾はジャンヌ・ダルク »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 自衛隊撤収完了を喜ぶ:

« 改めて、もったいないを考える | トップページ | ふるさと塾はジャンヌ・ダルク »