« もったいないという古くて新しい言葉 | トップページ | 自衛隊撤収完了を喜ぶ »

2006年7月22日 (土)

改めて、もったいないを考える

 昨日の「日記」で「もったいない」について書いたら反響があった。亡き母の生活信条の一つであった。昼間、煌煌と電気がついているガソリンスタンドの光景、まだ使えそうな粗大ゴミの山、これらを見て母は、よくこの言葉を口にした。物のない時代を必死で生きた同世代の高齢者に共通の思いであろう。「もったいないという言葉を使いますか」とあるお年寄りにたずねたら、「若い者に笑われるから思っても言えません」という答えであった。

 この言葉が軽んじられることに日本の社会の特徴が現われている。それは、物を大切にしないこと、人の命を軽視すること、である。今、この「もったいない」という言葉は、更に重要な意味をもって、私たちに迫る。それは、深刻な環境問題の解決がこの言葉にかかるからである。

 そこで、この言葉の意味を見詰め、新たな動きを追ってみる。「もったいない」とは、広辞苑によれば、「むやみに費やすのが惜しい」ことだ。そして新しい動きとは、アフリカ人女性として初めてノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが、この言葉に感銘を受け環境保護の合言葉にしようと世界に訴えていることである。

 マータイさんは、05年2月京都議定書発効に関する行事に参加するため来日し、この言葉を知って心を強く動かされたという。マータイさんは、演説で「もったいない」は、消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、資源再利用(リサイクル)の3つの「R」を表わしていると主張し、「MOTTAINAI」と書かれたTシャツを手に皆でもったいないを言いましょうと唱和を呼びかけた。また、マータイさんは、アフリカで女性を動員した植林事業・グリーンベルト運動を展開しているが、05年のみどりの日(4月29日)に合わせ、日本にメッセージを送った。そこで、彼女は、日本で知った「もったいない」の精神を世界的キャンペーンにしたい、私にとって「もったいない運動」は、植林を続けることを意味します。「もったいない」は世界に受け入れられる概念です、と訴えた。また、マータイさんは、国連の会合でも、演説の中で、日本語の「もったいない」を環境保護の合言葉として紹介し参加者と共に唱和した。

 この言葉が本当に環境保護の合言葉として世界に広がり,効果を上げるためには、「言葉」の故郷である日本で、この「言葉」の意義が改めて見直しされることが必要だ。

(もったいないが再認識されることを願って。読者に感謝)

|

« もったいないという古くて新しい言葉 | トップページ | 自衛隊撤収完了を喜ぶ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 改めて、もったいないを考える:

« もったいないという古くて新しい言葉 | トップページ | 自衛隊撤収完了を喜ぶ »