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2006年7月21日 (金)

もったいないという古くて新しい言葉

 来月の新盆の準備を妻が始めた。昨年89歳で亡くなった母の存在感が改めて意識される。母の生活信条の一つは、「もったいない」であった。大正に生まれ、昭和の苦しい時代を生き抜いた女性にとって、物を大切にするということは、骨身にしみ込んでいる要素であった。母の姿を思い出しながら、この言葉を考えるとき、これは、今日の社会にとって、最も重要なキーワードであると思う。

 物を大切にしないことが、環境を破壊する原因を作り、人間の心までも蝕んでいる。地球の温暖化が進み、異常気象が当たり前のようになり、地球の危機が差し迫った問題となっている。その主要な原因はエネルギーの多量な消費である。その最先端がアメリカ型の社会であり生活スタイルである。アメリカ人の消費するエネルギーは発展途上国の人々のそれと比べ何十倍にも達する。有限の地球は全人類の財産である。地球を壊す元凶というべきこの生活スタイルを改めることが急務となっており、世界の人々が本能的にこのことに気づき始めた。農村社会でゆっくりと時が流れていた中国がアメリカ型社会の仲間入りを始め、その勢いは止まらない。インドもしかり、インドネシアなどの東南アジアの国々も続こうとしている。かつて暗黒大陸といわれたアフリカもいずれこの流れに加わるのだろうか。地球は破滅に向かって雪だるまのように突進している。神の怒りは当然である。ノアの箱舟のような地球的規模の天変地異が近づく予感がする。これを救う哲学は、「もったいない」の思想である。

 滋賀県で女性知事が誕生した。「もったいない」を合言葉とした戦いに多くの人々が賛意を表した結果である。嘉田由紀子氏は、ダム造りなどの大型公共企業の中止を訴え、その分、教育、福祉、防災などに予算を充てるべきだと主張した。自民、民主、公明が推薦した現職を破ってしまったのである。滋賀県民はさぞすかっとした気持ちで快哉を叫んでいるだろう。この意外性は、長く続いた曇り空に日本晴れの青空が実現したような効果がある。群馬の空にも同様なことを期待する。県民が新たな気持ちで力を結集するためには、モヤモヤしたムードを一新することが第一だ。小寺知事は五選を目指すつもりらしいが、五選は長すぎてよくない。「もったいない」を群馬の特色にあわせて実現できる新しいリーダーの出現を切望する。「もったいない」の精神は環境問題だけでなく、心の問題とも結びついている。来年4月の県議選のテーマでもある。

(もったいないの考えが広がることを願って。読者に感謝)

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