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2006年5月 1日 (月)

憲法記念日が近づく。憲法改正を考える(1)

 群大で憲法9条改正の是非を問う学生の動きがあった。新聞の報じるところによれば、反対が143票、賛成が27票、わからないが27票、だった。反対・賛成を表明した学生は、9条改正の本質をどこまで理解していたのか興味あるところである。9条は改正の主要論点の一つである。

 憲法改正が最近、社会の大きな関心を集めるようになった。憲法改正の是非を論ずるためには、先ず、憲法の主要な点を理解することが必要になる。

 敗戦の翌年、昭和21年に制定されてから、我が日本国憲法は、60年間一度も改正されずに今日に至った。この間、世の中は予想を遥かに超えて変わった。従って、憲法の規定が世の中の現実と一致しない点が生ずることは当然といえる。それにもかかわらず改正されなかった一つの理由は、日本国憲法が、世界の憲法の中でも最も改正が難しい憲法の一つだからであり、またそれを可能にする社会情勢も生れなかったからである。

 憲法改正の発議には、衆議院・参議院、それぞれの議院で、総議員の2/3以上の賛成が必要である。これは、一方の議院で1/3の議員が反対すれば改正の発議は出来ないということである。発議(国民への提案)が出来たとして、更に国民投票で、過半数の賛成を要する。今日、にわかに憲法改正問題がにぎやかに論じられるようになった背景には、世論の変化と国会における政治状況の変化があると思われる。

 ところで、私たち国民は、憲法の中味について感心が薄い。しかし、憲法は、私たちの社会の基盤であり原点でもある。そして、これが改正されることは、私たちの社会の現在と未来に重大な関わりのあることであるから、知らないではすまされない。改正の是非を判断する主役は私たち国民であることからすれば、憲法を理解することは、私たちの義務ともいえる。そこで、主要な論点について、私見を含めて述べてみる。

 まず、憲法を改正する必要としてこれまでに常に主張されてきたことは、現憲法は、アメリカに押し付けられた憲法だということである。戦後の日本が混乱している一因は、国家の指導者が憲法を継子(ままこ)扱いし、正しく評価しなかったことにあると私は思う。

 確かに、日本国憲法は、占領軍の強い圧力の下で作られた。外国に支配され、独立していない状態で制定されたものである。しかし、重要なことは、憲法の中味がどのようなものかということである。中味が良いものであれば、「アメリカに押し付けられた」ことは、改正の理由としては、比重の小さいものである。(続く)

(憲法を理解する輪が広がることを願って。読者に感謝)

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