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2006年5月21日 (日)

サンパウロの刑務所暴動、昨夏の訪問を思う

 最近の報道はサンパウロの暴動を報じている。各刑務所の服役囚及び外部と連携したサンパウロ最大の犯罪ネツトワークのリーダーは38歳の服役囚だという。銃撃戦もありパニックを起こしているサンパウロには多くの日系人がいる。県人会長の松田さんは、暗黒街のボスを思わせるようなボディガードを3人も私たちにつけたが、あれも必要な配慮だったのだと、今、改めて振り返った。お世話して下さった県人会の方々はどのように過ごしておられるであろうか。

 昨年8月16日から31日まで南米各地の県人会を訪ね、この間のことは、毎日「日記」で書いた。サンパウロのことは、18日と26日の部で取り上げてある。あの時知らされた治安状況、特に刑務所内のことからすれば、今回の暴動もうなずける気がする。

 8月26日、ホテルにつくと「ニッケイ新聞」を渡された。ニッケイとは日系のことである。そこには、大きな見出して、「聖州で振り込め詐欺急増、1日100件を超える」とあった。聖州とはサンパウロ州のこと。サンは聖を意味するからである。私は、日本と同じではないかと思いながら新聞を読んだ。

 そこでは、服役者が外部と連絡を取りながら暇に任せて携帯電話で振り込め詐欺を実行していること、終日暇を持て余しているので新しい手口の犯罪プラン作りに余念がないことなどを報じていた。面白いと思ったのは、日本でも振り込め詐欺が盛んであった事である。互いに無関係に始めたことであろうか。それとも、どちらかがヒントを得たのだろうか。ちなみに、このニッケイ新聞には「オレオレと言ったら女房電話切り」という川柳まで紹介されていた。

 今回のサンパウロの暴動についても、一斉蜂起の連絡には携帯電話が使われたこと、それは、差し入れに忍ばせたり刑務官を買収したりして入手したものであること、報復攻撃をちらつかせて刑務官を従わせることもあることなどが報じられている。

 その国の治安の状況は、その国の政治、国民性、社会の安定度などを端的にあらわす。南米各国の訪問は2度経験したが治安の悪さはその度に感じたことである。最初の南米訪問は平成8年のことであった。5月3日ペルーの日本大使館を訪ねた。その時、防弾チョッキと銃をもった兵士、青木大使の豪放な人柄が印象に残った。ところが翌年(平成9年)4月、この大使館がテロ集団に占拠され、それが4ヶ月も続く事件が起きたのであった。外国と比べ日本は良い国だとつくづく思う。その日本が今崩れようとしている。何としてもそれをくい止めねばならない。今、その重要な曲がり角に来ている。

(安心安全な社会の実現を願って。読者に感謝)

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