県立図書館に新しい血、初の民間館長
長いこと煥乎堂にあって文化活動の面でも中心的な存在だった岡田芳保氏が県立図書館館長に就いた。県立図書館が文化の拠点として新しい時代の役割を果たすには新しい血を通わせる必要があった。それにふさわしい人で、この人事は県教委のヒットだと思う。
煥乎堂は、百年を越す書店の老舗で出版界では全国的に知られている。煥乎堂は本を売るだけでなく、出版を手がけ、ユニークな企画展を長いこと続けてきた。この企画展を支えてきた人が岡田氏であった。岡田氏の退社と共にこの企画展もなくなったが、群馬県の文化の進展の面でも残念だと思っていた。岡田氏は中央の出版界にも人脈を持つ人、これまでの経験を県立図書館で生かして欲しい。
私事になるが、亡き妻が昔煥乎堂にいたことがあり、東京にいた私への手紙で、好ましい成年が入社したと書いたことがあった。その人が岡田氏であった。私は、煥乎堂で何冊か本を出したが、その折りは岡田氏の世話になった。
「県立図書館に7,000万円の予算」
県は、県立図書館の本年度予算として、図書資料購入費7,000万円を計上した。書籍・CD・DVDの購入費やインターネットの情報サイト使用料などに充てられる。県は、新しい試みとして、他の公立図書館や図書館のない地域の県立学校の図書室にも貸し出す。また、ほかの図書館の蔵書の情報を利用客がどの図書館からも検索出来るようにする。
新館長に期待すること
書物は洪水のように生み出され目の前を流れていく。その中から多くの県民が求める書物を選んで欲しい。私は、大の漫画ファンであるが県立図書館には少ないようである。漫画を軽視することは必ずしも適切ではない。県立図書館の見識をもって選んで欲しい。既に古典の部に入る漫画もある。若年層の活字離れが問題になっている。漫画は子どもたちを図書館にひきつける一助になるかも知れない。
また、視聴覚室では、多くの人がビデオを見ている。ここに、世界の名画をそろえて欲しい。かつて、アメリカでも、日本でも、映画全盛の時代があった。そこでは、すぐれた作品が数多く作られた。古いものは、市場から消えようとしている。県立図書館にも少ない。こういうものを、集めて保存することも県立図書館の役割だと思う。
全国各地の図書館は、いろいろ工夫し、特色を発揮しようと競っている。図書館も改革の時代を迎えている。ぐんまの新しい文化の拠点を県立図書館からスタートさせたい。
(県民に愛される県立図書館の実現を願って。読者に感謝)
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