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2006年3月26日 (日)

高齢者虐待防止法が施行される

人類の歴史において、人生の終点に近づいた高齢者の価値が低く見られる時代が長いこと続いてきた。ことに、貧しい時代、肉体的な力が重視された時代はそうであった。

 今日、時代は大きく変わった。国家の基本法である日本国憲法は、人間の尊厳(大切さ)に最大の価値を認める。人間を大切にするとは、社会的弱者に光を当てることである。従って身体が弱ってきた高齢者を大切にすることは国の最も重要な課題でなければならない。

 この理念を実現するための社会的条件も整ったといえる。その第一は経済的な豊かさである。物の豊かさだけでなく真に豊かな成熟社会は、高齢者を大切にする社会、つまり高齢者の人権を尊重する社会である。

 施設や病院で高齢者の身体を拘束することがあってはならない。その根本の理由は、この拘束が高齢者の人権を傷つけ、高齢者の心を踏みにじるからである。

 一昨年(平成16年)鬼石町の「御嶽特別養護老人ホーム」で身体拘束が日常的に行なわれていることが新聞で大きく報じられた。施設の関係者は、ことの重大性の真の意味を十分に認識していなかったと思われる。それは、高齢者の人権を侵害するが故に重大なのである。

 昨年11月、「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」が制定され、今年の4月から施行される。この法律を知ることは、高齢社会を生きる私たちにとって極めて大切である。そこで、この法律のポイントをいくつか取り出して紹介したい。

 第一条(目的)は、高齢者に対する虐待が深刻な状況にあるので、高齢者の尊厳の保持のためその虐待を防止することが極めて重要である、そこで、虐待防止のための措置等を定めて虐待防止を促進することを目的とする、と定める。(要点である)

 第二条は、高齢者虐待とは次に該当するものをいうとして、

高齢者の身体に外傷が生じ、又は生じる恐れのある暴行を加えること。

高齢者を衰弱させるような著しい減食又は長時間の放置

高齢者に対する著しい暴言又は、著しく拒絶的な対応その他高齢者に著しい心理的外傷を与える言動を行なうこと。

高齢者にわいせつな行為をすること、又は、高齢者にわいせつな行為をさせること。(以上要点)

四条は、国民は虐待防止につき理解を深め国や自治体に協力すべきことを定める。

この法律は高齢社会を支える柱の一つであると私は考える。

(高齢者が安心に暮せる社会の実現を願って。読者に感謝)

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